CARNET de L'UNE
“GENA et la Robe (ジーナ・ローランズとドレス)”
2023/09/28
こんにちわ、
今回はプリーツドレス製作の始まりについて。
インスピレーションを与え続けてくれる女優、ジーナ・ローランズのお話です。

彼女ほどエレガントなドレスをハンサムに着こなす女性はいるのだろうか?といつも思います。
リュンヌとってジーナ・ローランズは特別な存在です。
Gena in GLORIA(1980 John Cassavetes)
1980年公開のGLORIA、グロリア役のジーナは飛び切りエレガントなドレスにヒールを履き、NYの街を駆け抜けマフィアと戦う。。。男前の彼女に釘付けになった方も多いですよね。そして、私もその一人。
兎にも角にも、ただ、ただ、かっこいい。
(この作品の脚本、監督はジーナのパートナー、ジョン・カサヴェテス)

随分と時間がたってから洋服は全てエマニュエル・ウンガロのものと知りました。
ピンクのジャケットも、黒いサテンのジャケットも、あのプリーツスカートも、そしてあのプリントのガウンドレスも。
Gena in GLORIA(1980 John Cassavetes)
その後ジーナの出演作品を見ていきましたが、どの作品もジーナは等身大。歳を重ねていく女性の美しさを教えてくれて、大人の女性の余裕を感じるのです。
色気、艶、強さ、そしてチャーミングな表情。
ミステリアスで魅力的な女性。
Gena in FACES(1968 John Cassavetes)
リュンヌは洋服を作るとき、いつも誰かを想います。実在する人を想います。
2022年、このドレス製作をしながらず~っとジーナを想っていました。
グロリアから40年たったけれど、素敵な女性は普遍的なスタイルがある。そして、時間とともに美しさを増していく。スクリーンを通して、ジーナから感じたこと。

ジーナをフィルターにこのドレスを着用する女性達を想像していきました。

繊細さとタフさ、
エレガントでハンサムにも着こなせるドレス。

動いた時に美しい?
自由に動ける?走れる?
スーツケースにささっと仕舞うことができる?
エレガントな仕上がりになっている?
Gena Rowlands and John Cassavetes
そうしてプリーツドレスが出来上がりました。

‘美しさと自由’を身にまとってくださいね。
PLEATED DRESS (2023 L'UNE )
Photo: Masahiro Yamamoto